きょにっき2020年5月
五月三十一日 日曜日 くもり
ついこの前、何もせずに四月が終わったと思った気がするけれど。
◯吹きこぼす
月曜の生協で届く牛乳は、消費期限が五日間で切れる。けれど殆どその時点で飲みきっていることがないので、だいたい土日あたりで「消費しなきゃ」という期間になる。今朝はほうじ茶ミルクティーを作った。
ミルクパンで牛乳を温めると必ずと言っていいほど吹きこぼすのはなぜだろうか。
気をつけたい。気をつければいいことだ。けれど、吹きこぼしたところで命を取られるわけではないので、重く受け止めていないのだろう。掃除は大変なのに!
◯3度目のカラメル
今日もバナナマフィンを作ってしまう。
そして、今日こそはと失敗続きのカラメル作りにおいて「きび砂糖を使っているからなのか?」という懸念からグラニュー糖を使ってみたらなんと、カラメルは出来た。バンザイ。
インターネットの知恵袋的なのでやはり同様に悩んでいる人の回答へ「(きび砂糖でカラメルが出来ないのは)精製されていないからです」というものがあり、そうなの? と思いつつ、でもなんで? というところまでは分からずじまいで。
それに砂糖別カラメルの仕上がり方の比較みたいなサイトではきび砂糖でもカラメル作れてたんだけどな。
・・・といろいろ悩まされたけれど、「私はグラニュー糖でカラメルを作ることが出来る」ということは大きな一歩となった。
かくしてカラメルバナナマフィンは香ばしくおいしく出来上がった。良かった。カスタードプリンもいずれ成功させたい。
◯カモの愛
最近の好きな作品のうちの一つ『この恋は初めてだから』の脚本家さんの過去作『ホグの愛』を観始めてみたら結構面白いのだった。
ホグとは、韓国語辞書によると「カモ」のこと。間抜けでつけ込まれやすい人のことをいうらしい。『梨泰院クラス』で私はこの単語を知った。
『ホグの愛』は、『屋根部屋のプリンス』に愛らしい臣下役で出ていたチェ・ウシク主演。彼は最近だと『パラサイト』に出ていると思う(残念ながらまだ未見)。
ヒロインは元アフタースクールというアイドルグループのユイ。
一見、地味めなパッケージングだけれど、観始めて良かった。まだ3話めくらいなのだけど。
五月三十日 土曜日 晴れ
◯土曜の病院
母の着替えを持って病院へ。
土日は平日よりも道々を行き交うひとが多そうで避けていたけれど、ひさしぶりに土曜に出てみた。
予想通り平日の二倍は人出があったような。それでも、人通りの少ない道を選んで歩いているのだから少ないけれど。
そのぶん、病院のなかは静かなのは良い。今日は数回ぶりに母に会えた。「皆んな変わりはなあい?」と遠目に訪ねられた。「元気だよー(たぶん)」と答えた。たぶん。
前回会えなかった野良の三毛猫に会えた。いつもの坂の途中。
今日はちょっと横たわって気持ちよさそうだった。帰りにはいなくなっていた。
◯皆んながキラキラ
新しくできたスーパーに寄ってみた。
この二ヶ月、家・病院・HACの3スポットしかほぼ行ってなかったので、ひさしぶりにその点をはみ出した。100メートルもなさそうだけど。
新しいスーパーは広くて、たくさんの品揃えを誇っていた。
とはいえ、土曜日だからというのもあるだろうけど割と人出があって、長居しないようにと手頃価格のびわを見つけてあと数点くらいにして店を出た。
なんだか皆んな「キラキラ」していたように感じた。「買い物。嬉しい。キラキラ。」といった感じ。
私もそんなじぶんを今しばしはとおさえて。
五月二十九日 金曜日 晴れ
何度も洗濯機を回したくなる晴れ模様
◯髪
次に美容院に行けたときには思い切りくりんくりんなパーマかけても余りあるだろうな、ってくらい髪が伸びている。持て余している。
◯風の実体
今日の風はやわらかくて、いつまでもなでられていたいようだった。
五月二十八日 木曜日
『シンデレラのお姉さん』を観直し始めたのだけれど、後半になるにつれ「こんなシーン初めて観る気が・・・」という時間がほとんどで、私は本当にこの作品を全部観たことがあったのだろうか? と自問し続けながら観ていた。
もちろん印象的なシーンは幾つも覚えていて、来た来たこのシーン! と嬉しくなるのだけれど。
五月二十七日 水曜日 晴れ
五月よ そうして去っていくのか
五月二十六日 火曜日 くもり
暑めのくもり。
病院へ着替えを持って。
宣言が解除になったとはいえ道行く人のほとんどはマスクをしていて安心する。
母の気分転換にと生協の通販カタログを一緒に持って行った。LINEで「暮らしと生協(カタログ名)ありがとう。洗濯も」と来たので喜んでもらえたようだ。母に何かを喜んでもらうのは至難の業なので。
◯続・八重咲きのどくだみ
前回かなわなかった「八重咲きのどくだみ」を今日は往路で見つけられた! 前回は(人がいて)もう片方の道を歩いたため見つけられなかったのだと思う。
とても優雅で美しくて、嬉しかった。母にも写真を送ったら、見たことないそうだ。今年は無理でも来年一緒に見られたらいいな。
◯スーパー解禁
帰り。とてもひさしぶりにスーパーへ。
残りわずかだったけれど、バターが買えた。
あとホットケーキミックスはなかったけど「蒸しパンミックス」?みたいのがあって、私が作りたいのはバナナマフィンなのでこれでいっか膨張剤も入ってるし、と購入。
奮発してパック寿司を購入。ありがたくお昼にいただいた。
◯呪われたカラメル
夕飯後にバナナマフィンを作り始めた。
今回はキャラメリゼしたバナナを加えるレシピをと試す。やっぱり、カラメルがうまく作れなかった。またしても。どんなに煮詰めても焦げたような茶色にならない。仕方ないので煮詰めて煮詰めて煮詰めた。そうして、ものすごく分量が減ったやさしいブラウン色のバナナを甘く煮詰めたやつが出来た。
それを、今日スーパーで買ってきた「蒸しパンミックス」をホットケーキミックスに見立てて混ぜ合わせていった。
あと今回は無塩のミックスナッツがあるので、小分けになっている一袋を一旦トースターでローストしてから砕いて投入。一袋めは焦がしてダメにした。なんか香ばしいにおいがするなーと思っていたらナッツたちが焦げていたのだ。気づけてたらば・・・!悔
果たして焼き上がったマフィンはおいしく出来上がった。たしかに、ホットケーキミックスで作るよりも多少蒸しパンぽいかもしれない。けれどこれはこれで、しっとりふっくらしていてとても良い。
◯『お嬢さん』
夜遅くになってパク・チャヌク監督の韓国映画『お嬢さん』を見出す。
『ミスター・サンシャイン』で見知ったキム・テリが出ていた。そしてそのキム・テリが、キム・ミニが、すごいことになっていた。
あゝだけど、『ミスター・サンシャイン』のときもそうだったけれど、韓国語ネイティブ俳優が演じる日本語ネイティブという設定の登場人物の“覚えた”日本語って、本当に聞き取りにくいし、今回も半分くらい何言ってるか分からなかったし、そして何より“滑稽”に映ってしまうし、いいことない。そこを取っ払って見る必要があるのだけれど、決して無視できない負担度で・・・悩ましい。
五月二五日 月曜日 くもり気味の晴れ
また月曜日が来た。
けれど少しずつほぐれていくよう。
◯なんだかんだイイ男
無料トライアル期間中の配信サイトにホン・サンスの過去作品がたくさんあったので観始める。
イイ男(俳優)が演じるダメ男はずるい。結局なんだかんだイイ男に見えるではないか。笑
五月二四日 日曜日 晴れ
ひさしぶりの晴れ。
◯こんちょう
朝一番で母から家族LINE。
「久しぶりに晴れましたね、、夕べはよくねむれたのでこんちょうはかいちょうです。」
いつもはどんな誤字脱字も大体は内容を推し量れるのだけれど、今朝の後半部分は難解。「今朝は快調です」ってことかな、この人「今朝(けさ)」を「こんちょう」って打ってるのか?
◯こうなるのかの積み重ね
料理というのはそもそもの食い意地やセンスが必要なのだと思うけれど、経験も必要なのだろうなと日々思う。失敗したっぽい経験が。
消費期限を過ぎた牛乳を消費するために、しめじと明太子とのパスタを作ったけれど、牛乳がなんとなく分離した。ゆるーいカッテージチーズ状態というか。失敗とは思わないけれど、「こうなるのか」という経験になった。あと、牛乳が強すぎて明太子の風味があまりしなくてそれは残念だった。料理というのも日々の積み重ねなんだなぁ。
五月二十三日 土曜日 くもり
引き続きくもり模様だけれど気温が高くて暖かめだね。
◯赤飯を買ってくるな
これは冷凍庫に余っているのに! ってものを買ってくる父がいちいち頭にくる。夫婦だったらとっくに離婚してるぞ!(?)
◯焼きそばとの付き合い方
焼きそばとの付き合い方がやっぱりわからない。
どう食べれば最良なのか、自分のなかでの正解がいつまで経っても見つからない。
コウケンテツの作り方をマネること二回め、ようやく一旦おいしい焼きそばは作れたと思う。
けれど、食べて、食べて、夢中で食べて・・・
で、焼きそばって一体何?
という気持ちにやはりなる。
焼きそばって・・・満腹になるためだけの・・・詰め物?
何それ。
それなら何だってそうじゃないか。
けれど、その中でも焼きそばは群を抜いてその色が濃い。
なぜだ・・・。
焼きそばとの付き合い方にはまたひとまず時間を置く必要がありそうだ。
◯と思ったけれど
痛ましい知らせ。
韓国の恋愛リアリティー番組を観て懲りて以来、それでも傍観者としてずっと観てきた『テラスハウス』(正確には半さんから観始めて、過去シリーズもさかのぼって一通りは観ている。)だけは粛々と個人的に観ていこうかなと思っていたけれど、それも・・・・・・。ただただ、痛ましくて。
五月二十二日 金曜日 くもり
着替え交換に病院へと行ってきたけれどくもりだし結構肌寒かった。
◯八重咲きのどくだみ
今週からどくだみの花があちこちに咲き始めている。
今日の行き帰りのミッションは「八重咲きのどくだみを見るけること」。
そう思って道々探したけれど見つからなかった。
以前の職場の植栽にはそれがあって、長年勤めている職員さんが得意そうに小さな花瓶に生けたりしていて、どくだみにも八重咲きがあるのをその時初めて知った私はとても素敵だなと思った。その職員さんのことも、八重咲きの白い花と濃い緑の葉のコントラストも。
◯あの猫
いつもの野良の三毛猫はふと見上げた丘の上にいた。よく気づけたなぁと感心した。
◯ぎりぎりのラーメン
帰ってきて、お昼にまた昨日と同じくピラフを作ろうかとも思ったけれど、ラーメンな気もして、先日うまくいかなかったJINラーメンを。茹で時間を短めにしたらぐっと「おいしいじゃん」と思えた。インスタントやカップラーメンは固めが好きだけど、韓国ラーメンは湯で時間が長めに設定してあり、実際そのとおりにしっかり茹で時間を取ったほうがおいしいとされている。そうだとも思う。だけど、そう思ってしっかり茹でると私にはトゥーマッチだ。ぎりぎりをせめるしかない。
◯私のおじさんと私のおじいさん
『私のおじさん』を観終える。あっという間だった。全十六話だったけど。最後の方には観終わってしまうのが名残惜しくてなかなか再生ボタン押せないという。好きなドラマのときになる症状。いいセリフもいっぱいあったな。最終回は中盤から何度ハンカチで目頭をおさえたろう。けど何回かこれは『私のおじいさん』でもあるなと思った。清掃員のおじいさんとの仲もなかなかだったではないか。けれど本当に、こういうドラマが好きだよ。書いた人たちも尊敬。DVD欲しいかも。
五月二十一日 木曜日 くもり
今朝の基礎体温はぐっと下がった。
◯おやすみマスク
昨日の朝、起きたら喉が乾燥とか埃のせいなのかとても痛く咳が出る感じで。喉は元々弱いので朝そうなりやすいのだけれど、昨晩あらためてマスクをして寝たら、今朝は喉の調子は良い。やはりマスクが必要。
◯ピラフ
ピラフ食べたいかも、と思ってフライパンで生米からシーフードピラフを作った。
レシピ通りだと芯が残っていて食べ頃に出来るまでちょっと時間がかかったけれど、かなりおいしかった。また作ろうと思った。焦げ目は控えめが良さそう。
五月二〇日 水曜日 くもり時折晴れ間
◯ドラマ
先日、1話無料で観た『私のおじさん』の感じが忘れられず、結局全話購入して観始めた。
2話目以降、意外とサスペンス・ミステリー色が強いのかと感じたけれど、底流しているドラマ感はやはりとても好きだ。一話一話大事に観進めたいドラマ。評判は聞いていたけれどやはり良い。
それに引き換え、ここ数日「このドラマはいったい何なんだろう?」と観続けた『恋はチーズ・イン・ザ・トラップ』は最後まで「?」で終わった。何なんだ。やんなった。
五月一九日 火曜日 くもり
風が強いこと
◯釘一本
数日前からソファに座っていて動いたときなどにお尻の下、ソファの内部でカチャリと小さな音が鳴ることがあってイヤな予感はしていたのだけれど、電動リクライニングを全倒しして内部を覗いてみたらでっかい釘が一本、手前に落ちていた。
これは・・・としばし唸る。留め具である部品の一つが緩んで弛んでついには抜け落ちてしまったというのだろうか。
車の修理の人が下から仰向けになって車を修理するが如く、抜けた箇所はないか? と覗き込んで見たけれど見当たらなかった。それでも、電動のリクライニングは動いている。一時的に動作が鈍くなったりもしてやはり? とも思ったけど一時的だった。今は動いている。
このソファ。一日のうち、このソファの上で過ごす時間は多い。電動リクライニングを倒したり起こしたりも何度もする。それが壊れたら・・・困る。
釘一本。どうか、それでも、騙しだまし動き続けてほしい。
五月一八日 月曜日 くもり時々雨
今日はこんな天気だけれど花粉が飛んでいる気がする。鼻ムズ。
・・・と思ったけど、昨晩父親が自分の部屋を大掛かりに片付け掃除していたからそのせいじゃないかと思えてきた。実際、外に出たときは何でもなかった。
◯欲しい物が届くこと
スーパーで姿を消しているという強力粉が生協の抽選購入で当選出来て今日の配達で届いた。(残念ながらドライイーストは落選だったけれど。)これでまたパンが焼ける!
今週もいくつか欠品だったけれど、ダメ元だった強力粉が届いたおかげで気持ちは充たされた心地。
今週の注文ではホットケーキミックスを、数量限定だからこれまたダメ元で。おいしく作れるようになったバナナマフィンをまた作りたい。
◯分からないから良い
今日も今日とて隣のラテンさんが喋る声がベランダ伝いに聞こえてくる。窓を閉めれば壁越しに響いて聞こえてくる。まくしたてるように聞こえてくるひとり語り。電話でもしているのだろう。
うるさいけど、気になるけど、実はこれが日本語だったらもっと嫌かもと思われ、分からないラテン語でいっそ良かった。と思って落ち着く。
◯しない人
母の着替えを持って病院へ。午後イチのこの時間はリハビリ中で会えなかった。
切手を買ってきてと頼まれたので郵便局へ寄ったのだけれど絶妙に混んでいた。それでその中にやけに対応に時間がかかっていて、たぶんその人のせいで混んでいる人がいて、しかもマスクをしてなくてヤだなぁ・・・と思いつつソーシャルディスタンスが1メートルも取れない局内で順番待ちをしていた。それでようやくその人が窓口から離れて作業台の方へ行ったと思ったら局員が呼び止めて振り返った彼女が「なんですか?」と私の方に向いてすぐそこで言ったのでとーってもヤだった。本当にマスクをしていない人ってどういうつもりなんだろう。知ったところで受け容れられないだろうから、とにかく関わりたくない。接したくない。ヤだったなぁ。
病院から戻るといつも服を全部脱いで洗濯。そのあとに母の洗濯物も。今日は晴れてないので微妙だなぁ。
◯八重咲き
数日前からどくだみの白い花があちこちに咲き始めている。
どくだみにも八重咲きがあるのを知ったときは、へぇ〜〜美しいなぁ〜〜と思った。
五月一七日 日曜日 快晴
昨日の雨模様とは打って変わって快晴。陽射しは暑いくらい。
◯自然光のうぶ毛
明るい窓際で口ひげを抜くのが好きだなあ。毛抜きを右手に小さな手鏡を覗き込む。自然光の下、うぶ毛は見やすい。
◯掃除機との信頼関係
シーツを洗うと掃除機をかけるのがセットになっているので、朝から家じゅう駆け回り大汗。今日は暑いね。
先日、掃除機のゴミ除去とフィルター掃除をしたばかりで早々にゴミ取りランプが点滅していたので、嘘でしょ? と思いながら使い続けること数回。
今日、渋々ゴミ除去してみたら結構溜まってた。ランプよ、無視してごめんなさい、という気持ちになった。
そうしてスイッチを入れたらものすごい吸引力が復活した。なので自分の部屋をもう一度掃除機をかけ直した。これからは掃除機を信じたい。
そもそも、この掃除機はフィルターパックの取り外しなどが要らず、ティッシュをあてがうだけなので簡単なのだ。(それでも、ダイソンとかのコードレスハンディクリーナーが欲しいと願う気持ちはずっと持ったまま。)
◯青空に浮遊
「目の表面が見えてるのかな? ってとき、ないですか。瞳の粘膜に漂う小さな気泡かなにかや、光の粒が散り跳ねるようなのたちが。」
◯きぼう
今夜は国際宇宙ステーション「きぼう」が見えます! みたいなニュースを観て、え、じゃぁ観たい! とその時間にタイマーを設定し北北西の夜空を見上げた。
うーん、この角度じゃ見えないかなぁと思っていると突如小さな光が夜空を横切り始めた。ニュースで言っていた「飛行機よりは早い速度」で。わあああ・・・と感動して見つめる。写真や動画を撮りたいけれど、今こうして観ることに集中しよう、と見つめた。あれがものすごい大きな宇宙ステーションだなんて。
で、思ったより長い時間見えたので、去り際に写真と動画を撮った。案の定うまく撮れなかったけれども。
衛星とか流星群とかプラネタリウムとか、空のことは何気に好きだ。
五月一六日 土曜日 雨
起きたら雨。
小雨と本降りの間くらい。
◯褒美のプリン
ゴミ捨てに行って帰ってきたくらいでは手を洗わない父を玄関で待ち伏せて「手をちゃんと洗ってね。石鹸でね。」と誘導。
それから「偉い偉い。ご褒美に手作りプリンどうぞ。」と昨晩作った「なんかすごく甘いシロップがかかった茶碗蒸し」を差し出した。
「自己採点は幾つなの?」と訊かれたので「20点くらいかな」と伝えたけど、「まぁ、素材に助けられてるね」と言いながらまんざらではなさそうに平らげていた。バカ舌気味の人で助かる。
五月一五日 金曜日 晴れ
心地良い天気。ベランダで鉢植えの手入れをしながら、やわらかい風や日差しが気持ちよすぎてうっとり。
◯ジャージじゃない人
バリバリバリ・・・という草を刈るような音で目覚めた。
ベランダへ出て下を見下ろすと一階のご夫婦が庭の雑草を協力して刈っていた。
七〇代半ばのお二人であろうか。奥さんも旦那さんもいつもきちんとした格好をしていて、旦那さんにおいてはしっかりとしたパンツにいつも革ベルトまでしている。すごいなあと思う。ジャージとか履かないんだろうか? と感心する。
大学時代の同級生の男子に「お前ウエスト、ゴムの服ばっかだな」と言われたことをたまに思い出す。
◯カラメルとの因縁
やはりカラメルづくりは失敗してしまった。You Tubeで作り方動画をいくつも観て予習したというのに。何年も前に初めてカラメルづくりに挑戦して人差し指をやけどして以来、とてもひさしぶりに「消費期限が今日切れてしまう牛乳を消費したくて。あと食べたくて。」カスタードプリンを作ることにしたというのに。
なぜか飴色にならなかった。何度煮詰めても。まぁ、それはつまり、煮詰められていないのだろうけれど。
最初にカラメルを作ったとき。
味見をしようとでも思ったか、出来上がったカラメルに人差し指を突っ込んだ。と、しんとしていたカラメルの表面とは裏腹に猛烈に激熱で、じじじじいんと皮膚が傷んでいくのがわかった。すぐさま水で流し冷やそうと蛇口をひねったけれど、するとカラメルは指の腹で冷えて固まり、それがまたなかなか溶けない。バカ! カラメルのバカ! 私のバカ! ととても慌てて狼狽した。
カラメルは、熱い。
私のなかでその恐怖だけが鮮明に残った。
そんな記憶が、今回も失敗するに至った糸を引いていたように感じる。失敗してもあまり驚かず「やっぱりな」という感じだ。
かくして、飴色にならず「すごく煮詰めた砂糖シロップ」のようなもので今回は妥協してみることにした。
出来上がったプリンはかくして・・・「なんかすごく甘いシロップがかかった茶碗蒸し」であった。無念。
五月一四日 木曜日 晴れ
母の着替えを持ってリハビリ入院先の病院へ。
外へ出て坂を下るまでは「あれちょっと風強いな肌寒い」と五分袖で出てきたことを悔やみ、引き返して着替えようかなどと思ったけれど、「そうはいっても歩いているうちに暑くなるだろう」と願いも込めて思い込み歩き続けた。
坂を下りきった先で曲がった道では風も吹いておらず、寒かったことも次第に忘れていた。
チリチリと小さな白い花を咲かせるお気に入りのヘラオオバコがたくさん咲いて揺れていた。徒長しすぎかなくらいの丈で。
数メートル先に会えた母は元気そうだった。車椅子もじぶんで漕げていたし、リハビリでは四五メートルは歩くのだそうだ。「すごいじゃん!」と大げさにでも称える。階段はまだ難しいらしい。右手でピースも出来ていたし、何より。
◯韓国ラーメン
スーパーにインスタントラーメンがほとんどないので、ネットで韓国ラーメンなら買えるかな? と思い、YouTubeで最近の人気の韓国ラーメンをチェックして五種を選び、「なぜこのお菓子が日本にはないのだろう?」と不思議でならないオガムジャもまとめて購入。一週間後の今日、ようやく到着した。
さっそくお昼に「JINラーメン(マイルド)」。
なんか・・・茹ですぎたのかな? 麺が伸びた感じがして今イチな仕上がりに。あまり辛くない辛ラーメンといった感じ。次は茹で時間に気をつけたい。気をつけたつもりだけど。
五月十三日 水曜日 晴れ
そよ風の心地良い晴れ
◯ぎっくり首みたいなののその後
昨日のぎっくり首みたいなのは、全身のほぐしのおかげか、重症化せずに翌日を迎えた。よかった。
五月十二日 火曜日 爽やかめの晴れ
◯あはれをかし
今時期は菖蒲やジャーマンアイリスが美しく咲いているねぇ。
菖蒲の姿に特に心惹かれる。あはれ。
◯数年後のムスカリ
風が涼しく心地良い。ベランダを離れがたい。
毎年のようにムスカリの種を下の家の庭に落としているけど咲かないな。
そうじゃないかなと思っていたけれど、検索してみたらやはり「ムスカリの場合、種からだと花が咲くまでに3年から5年ほどかかるそうです。」
もう何年かしたら見下ろしたら咲いていたら嬉しいな。
◯言ったら言ったで気にする
通販で珍しく誤発送で、交換をお願いしても無反応でやっと電話出たと思ったら「はぁ・・・」みたいな相槌だし、そのあとのメールにもイラついて、どうしても悶々とするので、感情的にならないようにと努めてショップレビューを書き込んだ。
それで気持ちの区切りが付いたような感じはするけれど、それはそれで「このレビューのせいでこのお店が立ち行かなくなったらどうしよう」とか、不満を表明したことに後ろめたさを感じて、どっちにしても気にしいだな自分。
確かずいぶん前に、些細な人間関係でもそんな経験をして、「言ったら言ったで気にするからもういっそ言わないでおこう」と誓った気がする。相手からただ離れるだけのほうが楽。
けど今回は・・・人間関係の齟齬ではなかったため、もういいやもういい、とはなれなかったのだろう。
そんな対応で商売が成り立つと思うなよ? という警告をしたくなる感じ、何様なのかしら自分。とくにナニにも期待していないはずではないか。お金を払っているからかな。ある程度の範囲は期待を自分に赦すのかもしれない。
今回だって間違ったことはしていないだろう、けど、気になるのでレビューは店から返信があったら、もしくは何日か経ったら消そうと思う。
◯ぎっくり首みたいなの
U-NEXTの一ヶ月無料視聴を登録してしまう。
首の付け根の右側がなぜか軽くじわじわとぎっくり首みたいになり、湿布を貼って全身いろんな部位を電動ローラーでほぐした。ギックリ腰になったときの対応を参考に。そのおかげか、その後少し楽になった気がする。
五月十一日 月曜日 なかなかの晴れ
日傘を差していてもあっという間に熱中症になりそうな晴れ。
◯引き返そうかな
さっき母の着替えを渡しに病院に出掛けてきたけど、一瞬途中で「引き返そうかな」とすら思うほどひさしぶりに暑さを感じた。
一生懸命こまめに水分を取った。
◯アイス
お互いにマスク姿で五メートル先まで車椅子に乗って押されてやってきた母に会えた。
母は元々年を取ってからは耳が遠いので、お互いにマスクもしているし、またそもそも脳梗塞の影響で喋りづらそうでもあり、スムーズにコミュニケーションとはいかないのだけれど。
昨日リハビリで作ったカレーは好評だったそう。
弟はどうしているか訊かれたので、長男は出禁になったままだと伝えたら「そうなの?」と笑っていた。
そんなぐらいで、一分も経ったか経たないかでまたね。
帰りがけにアイスの自販機が目に入って、買って食べながら帰ろうかな?(なにしろ往路がとても暑かったので)と思ったけれど、できるだけ不要不急な接触や滞在はしないほうがいいだろうと思い直し、病院を出る。
帰り道は行きよりも涼しかったように思う。前にも見かけた野良の三毛猫にまた会えた。
五月一〇日 日曜日 くもり
母の日。
リハビリ入院中の母へLINE。
母からのLINEには、今日はリハビリでカレーを作ったそう。そんなこともさせてくれるなんてありがたいことだなぁと思った。
五月九日 土曜日 くもり 風あり
くもりのせいか、少し肌寒さも。窓を開け放つ陽気ではないみたい。風もあるしね。
◯恋愛リアリティ番組
韓国の恋愛リアリティ番組にハマって昨日からイッキ見したんだけど、結末とその後を観たら、もうこの手のリアリティ番組は一切観ないようにしよう・・・と思うに至った。テラスハウス以外(?)。
「結局、そっか」とか「そっかーーー」としか思わないのだもの。
五月八日 金曜日 穏やかな晴れ
◯隣のラテン
隣の家のテレビか何かの音がベランダづたいに聞こえてくる。
隣のおうちの奥さんはラテン系の国のひとなので、漏れ聞こえる音やお香?の匂いはいつも陽気なラテン系だ。
ときにうるさく、匂いは鼻をつく。
が、しかたない。
どんな音楽を聴き、お香を焚いても自由だし、それをうるさいなぁ・・・くさいなぁ・・・と思うのも自由でしょ?
◯リモコン点灯の幕開け
いつからかわからないほど前から、部屋の電気は天井から吊り下がった電球をくるくると手で回して点けては消している。たぶん一〇年くらいはそうしている。
確か、ネットショッピングで買ったカバー付き照明がヒモをカチカチ引っ張って点ける消すタイプのものではなくて、壁のスイッチでやるタイプのもので、私の部屋は壁スイッチがないタイプで。
今、楽天の購入履歴から辿ったところ、そのライトを買ったのは二〇〇九年の十一月二八日だった。やはり一〇年は経っていたか。
仕方ないからその都度、手を突っ込んでくるくるやってるんだよねーと当時友人にこぼしたら、そういうとき用に接合して使えるヒモスイッチ売ってるよと教えてくれた。
そうなのか! と思ったけれど、面倒臭さと、この手法で立ちゆかないというものでもないし、抑えられる出費は抑えたいし、と日々一日に数回くるくるやり続けて、一〇年が経っていた。
それが、昨年の春に人生初のぎっくり腰をやったとき──くるくるが立ちゆかなかった。
手を上に伸ばすということさえ立ちゆかず、ましてそこでくるくるする力だって立ちゆかなかった。ものすごくタイヘンで、ぎっくりしたての数日は家族に「そこに手を突っ込んでくるくるやって」と指示して怪訝な反応をされながら凌いだ。
あぁ、これはその時が来たな。
そう思った。今後またぎっくりをするか分からないし、年齢を重ねるにしたがってこれまでになんでもなくできて
きたことがしんどくなってくるだろう。もう、くるくるしている場合ではない。と。
それから一年が過ぎた。
ふいに「訳あり品 電球リモコン付き ペンダントライト おしゃれ 間接照明 吊り下げライト LED 天井照明 金具部分傷あり。2,980円」というお値打ち商品が目に飛び込んできた。
これは、今だ。
そう思って購入した。
サイト上で写真が乗っていた傷は大したものではなかったし、好みに合った照明でしかもリモコン付きというのは願ったり叶ったり。それでこの値段は破格だ。
そして今日、それが届いた。
違う色のが入っていた。
ブルーグリーンを注文したのに、ブラックが届いた。交換するの面倒臭いし、これでもいいか? と考えたけれど、看過できない色の違いだった。
ショップに電話すると留守電。営業時間内なのに・・・。仕方なくメッセージを吹き込み、念の為にメールもしておいた。
そのまま反応なく週末に突入した。対応は週明けになるのか。
でも、せっかく届いたし交換してもらうまでこれ使っとこうと設置した。
私の部屋にリモコンがまた一つ増えた。けれど、心配事は一つ減った。いつギックリ腰になっても大丈夫だ。なりたくないけれど。
◯正しいマフィン
先日、チョコレートマフィンをつくったらおいしくなかった。油も砂糖も控えたからだ。
賞味期限を過ぎたホットケーキミックスも残り一袋。ちょうど父が買ってきたバナナが目に入ったのでバナナマフィンをつくることにした。
You Tubeで「しっとりおいしい」とかのバナナケーキやバナナマフィンの作り方動画を一通り視聴。今度こそ、油も砂糖も控えない! と決しいざつくった。
すっごくおいしかった。
父も「今回はなかなか」と満足した様子。良かった。
◯今日の一日一家事「食器棚」
マフィンを焼きながら食器棚のよく使うところだけ整理と掃除。よく使う食器だけをそこに集めて。
五月七日 木曜日 快晴
◯明け
ゴールデンウィークは終わった。
昨晩の激しい雷雨明けのせいか、とても清々しい気候。
今日もこれから母がリハビリ入院している病院へ着替えを届けに。
ひさしぶりに少しスーパーかドラッグストアで買い物もしたいけれど、どうかな。
ソン・シギョンの新曲『And we go』が心地良い。
◯戻り
今日は通りがかりの白衣の女性医師に声を掛けてお願いしたせいか、母にはひと目会えなかった。
このご時世で家族でも面会はできないので、病棟の廊下の手前で外部者が堰き止められている受付で着替えを渡し、タイミングが良ければ車椅子に乗った母がひょっこり病室から顔を出すことでかろうじてひと目会えるときもある。
にこにこと手を振る母に私も思い切り手を振る。マスクをしていて表情も見えにくいし会話も出来ないぶん、思い切り。
今日は、さっき来た母のLINEによると、リハビリ中で病室にいなかったみたい。
◯鼻歌 New!
病院帰りのいつもの人気のないのどかな道を歩きながらソン・シギョンの新譜を口ずさんでいた。
心地良い鼻歌が人生にまた一つ追加されたなぁと慶んだ。
見た目にも顕著な快晴だけれど実は今日の風は冷えているみたい。
◯会いたいと見える
窓から外を見ていたら、「あれ? お母さん? 病院からリハビリでここまで歩いてきたの? すごくない? すごい! サプライズ!?」と立ち上がって窓を開け、身を乗り出して見てしまうくらい母に似ている姿を見た。ただの近所のおばさんだった。
◯気まぐれに眉毛
机に向かっていると鏡で自分の顔が見える。物足りなさが拭えなくて、気まぐれに眉毛を描いてみた。40日ぶりくらいだろうか。とても補完された心地で胸を張れるような気分。
◯今日の一日一家事「洗濯機」
目をつむり続けてきた糸くずフィルターを「えいや」と取り外して掃除。
なに目をつむり続けてきたんだよ、というくらい糸くずが溜まっていた。洗って漂白も。
その流れで洗濯機の中や蓋を掃除。結局は洗濯槽クリーンも。
今日もきれいになって気持ち良い。
五月六日 水曜日 祝日 降ったり晴れたり基本くもり
◯今日の一日一家事「コンロ表面」
まだ手付かずだったコンロのスイッチ周りと魚焼きグリルを掃除。
このままこのコンロ捨てたい。と思ってしまうほどの汚れだったけれど、なんとか許容範囲に。
久保ミツロウ・能町みね子のオールナイトニッポンのアーカイブをおもしろく聴きながら。
◯弟
そうやってキッチンで作業していると、外を歩く住人が窓の下に目に入ることがよくあるのだけれど、今日はぽてぽて歩く男の子が通りがかり、よく見ると弟だった。本家を出禁になった長男だ。
マスクをしてリュックを背負い、トイレットペーパーを手に運んでいる。ドラッグストアに行ったようだ。
ひさしぶりに見た弟の姿。無事でなにより。
五月五日 火曜日 祝日 暑い晴れ
◯たまのカップヌードル
暑いね。
たまに食べるカップヌードルのおいしいことよ。
◯ゴールデンキウイ黄金時代
最近、ゴールデンキウイにはまっている。
ビタミンCを、と生協で注文できる果物のなかから選んだのがゴールデンキウイ。それが、ねっとりと甘くてとても気に入った。
緑のキウイは、小学生の頃フルーツポンチに入っているのを食べたときに喉がイガイガしてしまったファーストコンタクト以降、若干苦手意識があってあまり食べてこなかった。
けれど、ゴールデンキウイは大丈夫そうだし酸っぱくない。果物の酵素で胸やけしがちの体質の私でもいい感じでおいしく食べられてありがたい。
◯世間様
近所のオバさんがマスクもせずに訪ねてきてそれでもバッと玄関に出ていって近距離で対面接触を二度もして(父はマスク装着)、しかも二度目は「今はマスクして来てたよ」と嘘までついた父(玄関の様子を私はちゃんと見ていた)。
お人好し? 世間体ばかり気にしい? 想像力のなさすぎる。近所づきあいの面目と家族(ひいては世界じゅう)の命、どっちが大事なんだ? という苛立ちともどかしさで、「もう家のこと何もしないからね!」と一昨日から口も聞かずに絶交状態でいたけれど、深夜の地震で父が起き上がってきて「地震だ」と言うので「震度3だって。震源は千葉で4。」という会話はした。ま、夕食も作りすぎたのでお皿に取り分けて置いておいて、食べるなら食べる、食べないならそれもでいい感じで構えていたけれど、食べたようだ。赦してはいないぞ。
五月四日 月曜日 祝日 雨のちくもり
◯ひさしぶりの雨
ひさしぶりの雨じゃないかな。それでも室内はやや蒸し暑い。
◯大根菜
今週も生協が届いた。
ホイホイ玄関に出る父親対策に昨晩からインターホンの電源を切った。
元々、不在でも玄関前に荷物を置いていってくれる生協さん。インターホンに出たとしても「そこに置いておいてください」対応をしてきているので心配ない。今日もちゃんと届けてくれた。ありがとうございます。
あてにしていたピーマンは中止(注文数が多いためか最近はこれが多い)で届かなかったけれど、大根菜は無事に届いた。
大根菜は農家さんに住み込みで働いていた頃を思い出して、懐かしくて今回注文した。
大根の間引き作業をする限られたこの時期にだけ大量に収穫(?)される大根菜。袋いっぱいに食べきれないほどだった。
さっきお昼に、胡麻油と塩で油揚げと一緒にさっと炒めて食べた。ほんのり苦くて、でも、こういうのが「滋味深い」というのかな? そんな感じでとてもおいしかった。ありがたい。
五月三日 日曜日 晴れ 風強め
◯愉しみであり
日曜日の愉しみのひとつは、次の日の月曜日に出す生協の注文表を書くことだ。
冷蔵庫などの在庫と明日届く材料とを鑑みて注文すべきものを選んでいく。最近では時世柄かせっかく注文しあてにしていても届かないものもある。それを見越して、いや見越せないので承知おきして、注文することを心がけている。
カタログにはいろんな素材があって見ているだけでも楽しいが、買いすぎて請求額がすごいことにはならないよう節約のこころと常にせめぎ合いだ。
愉しい。けれど、気兼ねなくスーパーに行けるように早くなってほしい。
◯今日の一日一家事「冷蔵庫の内扉」
今日は生協の注文表を書き終わった流れで、冷蔵庫の内扉の片付けと掃除をした。なんだかんだ液漏れしていたり、賞味期限を遥かに過ぎた調味料などがあったりと、小一時間でとてもすっきりときれいになった。大満足だ。
そして、この冷蔵庫の扉のところのここの箇所が果たして「内扉」という認識でよいのか今検索したら、「ドアポケット」というらしい。可愛いかった。
◯免疫力とあと想像力
どんなに懇願してもピンポンが鳴ればドアを開ける父。
五月二日 土曜日 今日も暑い晴れ
◯けたたましい
県知事からの緊急通知みたいののアラーム音でまどろみから覚める。けたたまし過ぎて通知内容を把握しきれないままとにかく消す。消したらどこを探しても通知が見られなくなった。ダメじゃんねえ。結局Twitterでスクショ上げている人ので確認したけれど。
◯結局は砂糖と塩と油
手作りお菓子を作ると決まってぽそぽそしたり甘みが足りない。バターと砂糖を控えるからだ。
昨晩つくったチョコレートマフィンもぽっそぽそ。板チョコ一枚半も使ってきび砂糖もティースプーン二杯は入れたけれど。
ということは、市販の身も心もとろけるスイーツたちにはどれだけバター(油脂)と砂糖が入っているのかということだ。
食通の友は「結局はぜんぶ塩と油」と言い切る。大いに賛同する。塩と胡麻油で味付けすればだいたい旨い。そして、もうひとつは砂糖だと思う。過剰摂取は体に良くないというが、そういうこと、だ。
◯なめこ知
母が入院してからはずっと父と二人暮らしをしているようなもので、この生活もふた月が経った。
同じマンションの別の部屋に住む弟も元々は食事と入浴のために出入りしていたけれど、三月に入ってからの外出自粛ムードのなかでも父や私が引き止めてもアイドルのライブへと県外へ出掛けていたので本家出禁になった。
父と暮らしてわかったことは、この人はなめこが好きということだ。
夕食はゆるく私が父の分も作り食べているのだが、気づくと父はなめこと豆腐の味噌汁を作っては食べている。
ある時、父が買ってきたその材料で、私もそれまで進んで買って食べたことはなかったなめこと豆腐の味噌汁を作ってみたら、案外とてもおいしかったので、それ以降、父がなめこと豆腐を買ってきたらすすんで作っている。
あとは、バナナをよく食べる。グラタンに入れたじゃがいもを残したので「固かった?」と訊いたら、じゃがいもが好きではないらしい。北海道出身なのに。あとこれは私もそうだけれど、白米をあまり好んで食べない。麺の方を好む。
◯鳥と放課後
小学校の放課後、学童保育で、一面横並びの広い窓の一つに鳥が突っ込んできて死んでしまったのを、先生と一緒に庭に埋めたことをたまに思い出す。(さっきベランダである歌集を読んでいてそのなかの一首にふわっと)
先生はなぜか地面ではなく壁のようになっている土のところにシャベルを横に突き立てて削るように穴を掘り、そこに鳥を埋めた。のちのち掘り起こされたりしないようにかな。
鳥は窓を知らずにぶつかってしまうことがあることを知った放課後。
◯捨てられないものを捨てられた
捨てられないものの一つに「乾燥剤」がある。なんか取っといちゃう。
海苔やら煎餅の袋のなかに同封されているそれらや、個包装のお菓子などに添付されている「品質保持剤」というものも、とりあえず取っておく。
そしてそれらを、調味料を入れている瓶のなかなんかにぽいっとやるのがこの上なく至福なのである。湿気から解放される・・・品質が保持される・・・と思うと、とっても“安心”するのだ。
が、そのためていた剤たちがさっき見たらごっそりなくなっていた。
すぐさま父に「ちょっと乾燥剤捨てた?」と声を張り上げる。「なに?」「だからコーヒーとかある戸棚にいっぱい置いてあった乾燥剤!」「ああ、捨てた。今日!」 知っとるわ。昨日まであったんだから。「もう! 勝手に捨てないでよね! この棚のなかごと乾燥させてたんだから!」
めいっぱい父を叱りつけた。一方的に。けど、知らなきゃ捨てるわな。
◯赤と白
ベランダ読書は心地良いけれど、今日は小さな小さな赤い虫が白い紙の上をつつつーと何度か歩いていくので、そのたびに「ふっ」と飛んでってもらった。
この虫、一見可愛いけれど、なんの虫か知っているから歓迎はできない。名前も、可愛くはない。
五月一日 金曜日 暑い晴れ
◯四月が終わった。五月になった。
三月末までの契約だったアルバイトを、三月二五日で切り上げさせてもらって以来、電車にもバスにも乗っていない。駅前まで行ったりもしていない。
二月の終わりに軽度の脳梗塞で入院した母が、四月には近所の病院にリハビリ転院したので、週に二度ほど、着替えを渡して洗濯物を持ち帰るのに出かけるくらいだ。
このときゆっくりと人気のない道を選びながら、道々の花や緑に和む。この往復四〇分ほどの散歩が良い気分転換になっている。
食料はほとんどを週に一度届く生協の配達にお世話になっている。それでも足りないものは極たまに、いまだ出勤し続けている父に帰りに買ってきてもらっている。病院に行ったついでに何度かスーパーやドラッグストアに寄ったりもしたけれど、店内でマスクも着けずに喋りまくりはしゃぎまわる子供などストレスが多いのでできるだけもう行かずに済ませたいと思っている。それか、不要不急で行くなら子供の出歩かない夜にと思っている。
父は先週こそ半分くらい在宅勤務になっていたけれど、今週からは通常勤務をしている。これが実に悩ましい。どんなに自分が自粛し気をつけていても、父がウイルスを持ち帰るかもしれない不安がずっと付きまとっている。
それでも、どうにか四月を生きながらえた。どうにか、なんとか。