きょにっき2020年7月前半
2020/07/17(金)雨
◯まブタ2020
この前『万引き家族』を観たら、あの一家のふすまがメチャクチャきったなかったんだけど、私の部屋のふすまも同じくらいきったないんだよすごく哀しくなったよ!!
朝食の間に父と母にそう話したら、憐れみ笑われながら、いよいよリフォームしてやろうという流れになった。
それでそのあと、リフォーム会社に電話した父から呼び止められた。
「明日、9時。下見に来るっていうんだけど、来るのがKだって。いい?」
え、いやよくない。
Kとは、小学生のときの近所の同級生で、私のことを「まブタ」と呼んでからかい倒した奴の名だ。(男子発言ノート29「チョコうまかったよ、まブタ!」)
同姓同名ってだけ?
よくない、会いたくない。
だってあの頃よりもまただいぶ「まブタ」状態だよ私! なんてことー!
年齢を訊いてもらうとやはり同年代。
私が首を横に振っていると、
「別の人にしてもらえる? 娘の同級生で、昔いやな目に遭ったものだから」
と担当替えを願い出る父。
そこまで丁寧に理由まで説明しなくても・・・。
結局、別の人が別の日時で来てくれることになった。
危なかった。
今さらなぜ、またKに苛まされないとならないんだ・・・。
いや何も、私も別に、小さい頃のことを今さら引きずってどう、ってことはないのだけれど、今のじぶんを見られたくない、と強く強く思うわけで。
それでもまぁ、「まブタ」呼ばわりされていた苦い出来事に関しては、
「ふふん。子供だからって人にひどい仕打ちするもんじゃないね。大人になって仕事ひとつ貰えなくなってんの。ふーんだっ」
と、精一杯(みみっちく大人げない)憎まれ口を叩いて、仕返しをしてやった気分になった。
それにしても、案外近くで働いているのだな。
幸せにしているのかな、K。
◯仮出所から
6時55分、目覚ましアラームで起きる。
母の入院先の病院での朝食は8時なのだそうだ。ちょっと遅めだなと思った。起きるのは7時。なので、今日はその時間に合わせて起きた。さっき寝たばかりな気がしてぞくっとする。
母の寝室へ行くと、母はまだ眠っていた。
広いベッドに私も寝転がる。
よく眠れた? と訊くと、「ぐっすり」。
4人部屋の病室では、夜中に電気が点いたり、いびきでとても眠りづらいらしい。
「眠れないって本当にツラいのよ」
この一時帰宅中にも何度もうったえていた。
並んで寝転がりながら、朝食は何がいいか聴取。
白米に味噌汁、納豆に目玉焼き。
それでじゅうぶんだという。まぁ、朝だしね。
目玉焼きを焼き、昨晩の残りの味噌汁に、ズッキーニを薄い半月切りにして投入。白米は、春にタケノコと一緒にKさんが送ってくれた自家製米。小粒だけど粒が立っていて私は好きだ。
8時、朝食。
私はおなかが空いていないので、付け合せの胡瓜の浅漬けを隣でつまむ。
そば茶を淹れてあげたらとても喜んだ。病院では、ほうじ茶しか出ないのだそうだ。
午後3時半からリハビリがあるので、それまでには余裕を持って病院へ戻らないといけない。
父が13時には仕事へ向かわないといけないらしく、それに合わせて車で病院まで送っていくとなるとゆっくりできない。
なので、私がタクシーを呼んで見送ろうということになっていたけれど、外がずいぶんな雨なのだった。
この雨のなか、配車がうまくいくだろうかと不安だったので、やはり時間は早いけれど父に車で送ってもらうことにした。
そうこうしていると雨が弱まってくる。
やっぱりタクシーにしようかと言うと、「タクシーが来た、と焦って下まで降りていくのがコワい」。
待たせてもいいから、慌てず手すりに掴まってゆっくり階段を降りればいいのにと思うけれど、それでもきっと気が急いてしまい歩みがコワいのだろう。
結局、父の車で戻ろうと最終判断。
食事のあと「なんか忘れてると思った」と顔を洗う母。
病院では洗顔の慣習がなく、皆、熱いタオルが配られそれで顔を拭くのだそうだ。ほんと?
「洗顔フォームで洗うのなんてひさしぶり。」
それから、久しぶりのフルメイクをし始めた母。(眉毛はリハビリの先生の勧めで毎日描いているそうだ。)
「あんたは上手いから」と眉毛を描くのを頼まれ、満を持して描き始めたけれど、やっぱり人の眉毛は難しい。
やけに太くなってしまい、修正もいまいちうまくいかなかった。
それでも「いいよ! 顔立ちがはっきりしたね」と押し切る。
そのあとは、ソファと一緒に来週粗大ゴミに出す大きく重たいローテーブルの、机上や引き出しにある書類やいろいろを昨晩に引き続き整理。
私はかたわらでお喋りに付き合う。
そうしていると、母の友人Sさんがひと目会いに訪ねて来る。
お昼が近づいてきて、昼食の支度を始める。
昨日のお昼にズッキーニを韓国風のジョン(薄めのわぎりにして小麦粉をはたき、卵液にくぐらせて焼く、ピカタみたいなの)にしたのがおいしくて、母に食べさせたくてまた作る。冷蔵庫にあった父が買ってきたサラダかにかまぼこも同様に。
あとは、生協のアジの南蛮漬け。
それと、Sさんが差し入れてくれたいつものお赤飯と煮豆。ありがたい。
昼食後、すっかり片付け終えたローテーブルのあるリビングで電気も点けずに母がソファに座っていた。
電気消さなくていいのに、と点けたけれど気づいたらまた消えていて、母がずいぶんうつむいていた。
食事後には血糖値の関係かすぐに眠くなってソファに寄りかかりながらいつもこっくりこっくりしてしまう糖尿気味の母だったので、またそういうことかな? と思いつつも、具合悪い? と覗き込むと、
「またあの監獄に戻るかと思うと・・・」とそれはそれはひどくしょんぼりしているのだった。
肩をさすって、(退院できる日は)すぐだよ、あっという間だよ、となだめるように言うことしかできなかった。
できるだけフルでリハビリ入院してほしい父は、早く切り上げたとしても8月末日、一日でも早く退院したい母は8月24日頃には、と希望し、意見が対立している。
まぁ、まだ先なので決定は先送りだ。
12時50分、父の車で病院へ戻る。
病院の玄関で母を車椅子に乗せ、そこで父とは別れた。
車椅子を押して、病室まで母を送り届けた。
初めて見る母の病室は、広く感じた。(ずっと面会制限されており病室へ通されたことはない。)
6人部屋でよさそうな部屋を4人で仕切って使っているからだろう。窓も大きく広がっていて圧迫感もない。良かったなぁと思った。夜は寝にくいのだろうけど・・・。
またね、と病室をあとにして雨の中を帰途に就いた。
寄ったスーパーはこんな雨の中も冷房が効きすぎて寒かった。
出がけに玄関のドアを開けた時、えらく寒く感じて持ってきたウルトラダウンを着込んで助けられる。7月なのにダウンって。
帰宅して、ラジオを点けながら、やけに腰がいたいのでストレッチポールに乗る。
ストレッチを終えて、数十分のラジオも聴き終えて、そのままソファで眠った。少しして目が覚めて、けどベッドに移ってまた眠った。
18時頃に目が覚める。
Sさんにいただいた大量の赤飯を小分けにして、弟にも連絡し取りに来てもらった。
弟 お赤飯とごま塩ありがとう!助かります! PM 6:43
弟 赤飯美味しかったです。やっぱり手料理は美味しいね PM 8:19
母が入院してから、どんだけ美味しいもの食べてないの・・・とかなしくてしばらく返信を打てなかった。
私がこの間、父に作ってきたご飯たちを、弟にも食べさせてあげられていたらどんなにか良かったか。
今後はちょくちょくお裾分けしようと思う。
◯つがい
スーパーからの帰り道、鳩が目に留まった。
ひょこひょこと歩き回り、地面をつついている。
と、細い小枝をつまんで飛び、ネムノキの中へともぐっていった。
出てきた、と思ってついて行くと、また小枝をつまんでネムノキへ。
巣でも作っているのかな? と見上げると、もう一羽いた。
ははん。こやつは卵を温めていたりするのかな? とよくよく見ると、細い小枝が幾らか溜まっていた。
最初は鳩かと思ったけれど、よく見ると模様が美しく、「鳩に似た鳥」で検索したら、「キジバト(山鳩)」だった。
“繁殖期には、ツガイで生活。木の枝の上に枯れ枝を積み重ねて浅い皿形の巣をつくる。オスは巣材を運び、メスは巣を組み立てる。”
つがいめ・・・羨ましい。
2020/07/16(木)くもり
ほんの少し晴れに近いくもり。
◯今日はいよいよ母が一時帰宅。
二月二十九日の朝、体がうまく動かないとうなだれている母を横目で見ながら、バイトに行く支度をした。
その日は父が休みだったのは幸いで、トイレへ連れて行ってあげたり介助してあげていたので、またこのあと病院にも行くと言っていたので、私はそのままバイトへ。
私はなんだかあの朝、母がもどかしくて、いろいろ不安で、視線の先に母を見下ろしながら、「夜のうちに軽い脳梗塞をやっちゃったんでしょう」と苛立ったように言ってしまった。ごめんなさい。
そのあとそのまま入院した以来だから、4ヶ月半ぶりかな。
明日の昼下がりにはまた病院へ戻らなきゃだけど、うん・・・母が望むことはぜんぶしてあげられたらと思う。
とりあえず、母が不在のうちに大きく片付けたり捨てたり掃除した家の中のいたるところを、彼女がどんな反応をするか、気になる。
(水回りなどじぶん仕様にしたいけれど、いずれ主人である母は帰ってくるのでそうもいかない、でもいない間はじぶんのイイように配置換えなどしたい、でも束の間だから、とせめぎ合ってきた。)
*
13時を少し過ぎて、病院のリハビリの先生に付き添われながら母が階段を上ってやって来た。無事に帰宅。
結構ちゃんとした足取りで安心する。
嬉しそうな母だった。
病院から二名、介助関係のかた二名、合計四名の来訪者がリビングを埋める。
座布団が三枚しかなくて、介助関係の若い男性がカーペットとフローリングのちょうど狭間の上で正座していて、もっとカーペット側にずれてくれせめて・・・! と申し訳なくて気が気じゃなかった。
皆で母の導線ルームツアーをしている合間で、母が私の手を握り「掃除、頑張ってくれたね」と労ってくれた。
4月からコツコツとやって来たことが報われた瞬間である。
小一時間ほどで皆さんはお帰りになり、父母娘が残った。
今日持ち帰ってきた洗濯ものを受け取ると、「いつも洗濯ものをしてくれて、どれだけ感謝しても足らない」と涙ぐむ母。
とはいえ、母が娘にこれまでしてくれたことのすべてぶんに及んだろうか?
髪を切ってあげる約束をしていたので、カットしてあげた。
動画で軽く勉強したけれど、いざ実際に人の頭を前にすると、全然そのとおりには出来なかった。でもちょっと「段を入れる」やり方とか、それでも観ておいて良かったと思った。
母もあまり細かく気にしなかったので、さっぱりしたと気持ちよさそうだった。
18時、出前のお寿司を三人で囲んだ。
豪勢に! と三人分の桶を頼んだけれど、このご時世なら一人分ずつにしてもらえばよかったと悔いた。みそ汁は昆布と鰹節で出汁を取った。
「このくらいのお味噌汁作れるならじゅうぶんお嫁に行けるわね」と母が褒めてくれた。
今日はやけに母がそんなことたちを言ってくれるので、とても嬉しかった。
19時過ぎ、寿司と両親との写真を家族LINEに上げたら、出禁になっている弟からひさしぶりに反応があった。
弟 母ちゃんお帰りなさい 久しぶりの自宅くつろいでねみんな元気に過ごして下さい
ママ ちょっと顔をみせにおいで
弟 父ちゃん、ともえちゃんが反対しませんか?
私 玄関先までなら マスクしてきて
弟 少ししたら行きます。ありがとう
弟 母ちゃん話せて嬉しかったです病院不自由多いと思いますが、もう少し辛抱してね。 そういえば誕生日に枯れないお花プレゼントしたの見ましたか?
ママ 見ました。きれいだねありかとう、
弟 どういたしまして。ゆっくり休んでね!
ママ そうします。やつぱりわがやはいいです。
マスクにビニール手袋までして玄関先までやってきた弟は、母と話しているうちに、泣いた。
「俺が好きなことやってるからこの家に来れなくなったけど・・・」
母も泣いた。
私も泣いた。
途中で、隣の家の人が後ろを通り過ぎた。
好きなこととはドル活のことである。
21時40分、お風呂に入って母は寝た。
病院では21時消灯ということになっているらしい。
「でも20時45分にはもう電気を消されちゃうから、それを言ったらその看護師さん、それから目を合わせてくれなくなっちゃった」
両者の気持ち共に思うに、せつない。
*
じぶんの部屋に戻ってきたら、子供を寝かしつけて一日を終えたお母さんたちの気持ちってこんなかな? なんて思った。
同じなわけないけど、そんなことを思ってしまう疲労感。
25時55分、夜中のトイレに父が付き添った。
私もそろそろ寝よう。
2020/07/15(水)くもり
くもりだけど洗濯機をまわす。
くもりでも、昨日くらいの天気ならば家の中で扇風機を当てていれば、わりとちゃんと乾いていってくれていた。
◯明日に向かって拭け
今日は、明日の母の一時帰宅に向けて、ある程度の片付けと掃除をしなければだ。
母のためもあるけれど、リハビリの先生をはじめ病院から数人一緒に訪問し、退院後の生活に向けて手すりの設置箇所など検討すべく家の中を見ると聞いている。
*
日当2万円くらい働いたと思う。
かなり疲れたけれど、すっごく綺麗になって、やったぞ感。
リビングと母の部屋をひとしきりやったあと、ずっと気になっていたトイレの壁とついでに床も、そしてお風呂の浴槽の外側の汚れも、もうケルヒャーなんて2回まわしで稼働。
(入れられる水が最大1リットルで、使い切ってしまうともうスチームが出なくなる。
でもそれくらいが良い気がする。頑張りすぎを防止&インターバルを強制的に設けてくれる。助かる。)
それでもね。
父は何にも気づかないんだけどね。
本当に、掃除などというものは、じぶんのためのものだ。
◯笑わせてくれて
一日の、もくもくと重ねた結果の疲労に加え、体の巡り的に微熱と頭痛と腰痛とで。
なんとなく点け流し見していたドラマに声を上げて笑う。
「ありがたいことだな」
今日たぶん笑っていないし、最近笑うこともほぼないし、笑わせてくれたことがありがたくて、しみじみぼそりとつぶやいていた。
男の子が顔にドアぶつかって鼻血出す、ってシーンなんだけどね。
◯2020/07/14(火)くもり
◯父の好み
昨晩残業で遅く帰って来た父に、夕飯に作った「きんぴら鶏ごぼう」をじゃぁ朝食べてね、と冷蔵庫に入れておいたら、綺麗にごぼうだけ小皿によけてあった。ごぼう嫌いなのかあの人。
けどこのごぼうは、コウケンテツレシピを参考にして、めん棒でぶっ叩いて食感良くぱきぱきに裂いたもので、おいしいのにな。
めん棒で打ち付けるたびに粉砕したごぼうがキッチンじゅう思い切りとび散るものだから、しまいには噴き出してしまった。
この数ヶ月でわかった父の嫌いなもの・・・じゃがいも、辛いもの、ごぼう。
好きなもの・・・なめこ、菓子パン、魚、ラーメン。
◯火球と人間
月初に爆発音が聴こえた火球が、千葉県にその破片が隕石として落ちていたのが発見された。すごい。しかも2個。
夜中に「ガーン」という音が聴こえて、朝、玄関前に石が落ちているのを見つけ、管理人さんと一緒に他にもないか探して、庭で継ぎ目が合わさるもう一つを発見して、その二つをちゃんと研究所に届け出ていたという。すごい。
管理人さんと一緒に探したというのもなんだか人間関係が窺えるようで、なんかいい。
けれどもなんだか「習志野隕石」という名前は今イチだ。
せめてその発見した人と管理人さんのマンション名を付けてはどうか。「習志野ヴィラハイツ隕石」とか。
◯「一緒にこんがらがりたいです」
昨日、燃え殻さんのTBSラジオ『すべて忘れてしまうから、今夜一緒に語りませんか?』を聴いた。
燃え殻さんの語り調は「夜のまたたび」を聴いていてもそうだけど好きだ。友達だったら、当て所なくゆるーく喋りたいし、たまに電話して語りたくなるトーンの人だ。
私もこれは燃え殻さんから知ったのかな? バカリズムの名言「心は折れない。棒状じゃないから。」を時おりしみじみと思い出しては言い得て妙だなぁと反芻する。
で今回は、ご一緒されていたTBSアナウンサーの堀井美香さんのことが冒頭からすっかり好きになってしまった。
「一緒にこんがらがりたいです。」
そんなこと、そんな思い切りドキドキしちゃうじゃん、ってこと、さらりと堀井さんは言った。
他にも、
「あ、これ私が読むの?」
「私はもう25(歳)掛ける2生きてるんで。このときのピュアな気持ちをもう一往復してるから。笑」
「(忘れられない彼氏がいるとしても、)何年後かに会うと衝撃的な感じに変わってたりしますものね。え? 何の裁きを受けたんだろう? ってくらい変わってるときとか、私はないですけど。笑」
・・・などなど。
燃え殻さんの、エクレアのトングをカスタムした話、おもしろかったな。
小さく何かに、「やったね」と、唇や肩が上がるようなことって良い。人知れずとも。賞賛と承認が少量ずつではあるけれど一挙にもらえたような。
(ちなみに。「トング」の発音、私は下がるけどそう上がるんだーと思った。)
◯蹴飛矢
しょっぱなから長年のこびりつきが最もひどいコンロに取り掛かってしまい、難航する。
先日掃除用に下ろしたコテを持ち出してきて結局それで削り取ったりして。ここはやり始めたら一日がかりコースだ。今日のところはそれなりに、それなりに。ちょっとずつ。
コンロ横のタイル壁も、年末の大掃除のときにそれはそれは懸命に拭いて綺麗にしたけれど、もう割とところどころ油がはねてしまっていたのでケルヒャる。タイルぴかぴか。
それからレンジフードの外側部分、ホコリと油の桃源郷状態。すっきり綺麗になって満足。
続いてキッチンのフローリング床。
コンロ付近の床にこびりついてしまっていた油汚れなどもすっかり落ちて、清々しく裸足で踏みしめる。
さてあとは、この壁の脇のとこだけちょっとやっとこう・・・と思ったあたりでシューと出なくなった。定量の1リットルを使い切ったのか、と思って今日はここで後片付け。
こんな神器を手にしても、この家は一生かかっても掃除し切れないような気がしてくる。
毎日ちょっとずつ、あせらずに、愉しみにやっていきたいな。
よろしくおまへのことを蹴飛矢(けるひゃー)と名付ける。
◯煮え切らない
脱衣所に行くたびにふわっとものすごくいやな匂いがよくする。
父の顔拭きタオルだ。
今日になってはいよいよたまらず、父のタオルたちを洗濯のち煮た。煮沸消毒だ。先日も彼のTシャツを煮たばかり。
父は、そこは偉いのだけれど洗濯を自分でする。
だけど致命的なことに、彼は鼻が利かない。
なので、自分の衣服たちを部屋干しくさくしてしまう。
あはれ父。
けれどそれでも、彼は匂いがわからないので何も困っていない。困っているのは私だ。
だから仕方なく、父のタオルを煮る。自分のために。
煮え切らないけれど。
2020/07/13(月)くもり
また草刈り機の音が聴こえてきている。
この地域にはどれだけ刈る草があるのだろう。
ベランダへ出てみると、下の階のおじさんが完全装備で庭の草を刈っている姿がすぐに見えた。
早朝じゃないからいいけれどもねん。
◯けるひゃー
ケルヒャーっていい名前だなと思う。
創業者の名前だろうか? と検索する。
「ケルヒャー社は、創業者であるアルフレッド・ケルヒャーが1935年に創業」
ドイツの人らしい。
韓国だと何て呼ばれているだろう?
ビルケンシュトックは韓国で「ぽーけんすたっ」、マッカーサーは「めがど」だ。
ケルヒャーは・・・「かるぽ」?
・・・と思って検索してみたらなんと、韓国でケルヒャーは「かちょ(카처)」。
かちょ?
まぁ、私が聞き取った限り、米国では「きゃーしゃー」。英国では「かーちゃー」。本国独国では「けーしゃー」のようだから、「けるひゃー」のほうが異端か。
早く届かないかな、Kärcher。
◯わりとよく拭くところに積もったホコリの様子で推し量れることはあるなぁ。
◯やっぱ寿司
さて病院へ、と玄関を出た途端、雨がぱらぱらしているのが目に入る。ざーざー降りほどではないので気にはならなかった。
少し歩き出して、ちょっと肌寒い? と立ち止まって少し考る。
引き返し、パーカーを羽織って出発。
お昼ごはんを食べ終わった頃に病院へ着くと、母はデイルームでテレビを観ていた。
お昼前後に行くねと言ってあったから、あそこで待ってくれてるのかなと思った。LINEの返事でも「まってます。」とあったから。
「ママ」と呼ぶのは、他のおじいさんもいるし、とよして名前で呼びかける。振り返った母から洗濯ものを受け取り、デイルームで少し話す。
洗濯もの袋を車椅子に提げていたってことは、やっぱり待ってたんだな。
ニトリで下見したソファのパンフレットを渡して、16日の一時帰宅では何が食べたい? と訊くと、にっこりしながら「お寿司」。
だよね私も食べたい。大賛成。
「マルエツでいいから・・・上寿司?」
いや、特上。松。それにもっとおいしいところの買おう。
髪の毛はやはり切ってほしいとのこと(勉強しなくちゃ)。白髪染めまではしなくていいそう。すればいいのに。
行きも帰りも野良の三毛猫には会えなかった。どこかで雨宿りしているのだろう。
会えなくて残念に思っていると、木の根本の太い根すら三毛猫に見えた。
◯夕飯にきんぴら鶏ごぼうを作っている最中にケルヒャーが届いた。早い! 明日試そう。
◯体温
病院から帰ってきて、遅いお昼に昨日の素麺の残りで冷やしそうめん。少しだけ残っていた練りごまを加えて。
そうしてすすっているうちに何だかとても冷えてきた。
このぐらいの天気(雨天22℃)で盛夏の食べものは気をつけたほうが良いと思った。
そのあとも寒いけど熱いみたいな揺さぶられまくりで、どこか油断して感染したかなと不安になりつつ、黄体期に入る前に来るいつものやつだよ、となだめつつ。喉もざらざら気味だったりして、一応葛根湯を呑んでおいた。
熱さのピーク時は37.2℃だった。けれど私の平熱は36.8℃なので、それくらいはこの時期あることだ。
結局日付が変わる頃にはスッと引いた感じになり事なきを得る。排卵日の数日前、排卵期に入ったあたりでこういうことがあるのかもな。こういう統計は取っておきたい。気持ちを不安に揺さぶられないように。
2020/07/12(日)晴れ
ひさびさに不安のない晴天。
洗濯日和。
◯すまい
「ジャパネットたかたのポイントが2万円ぶんある」と父が言う。
それはなんだか、ジャパネットたかたの術中にまんまとはまっている気が大いにするけれど、サイトから欲しいものをピックアップ。
・防災リュック
・ドライヤー
「俺は電動歯ブラシは好かん」と父が言う。
なので電動歯ブラシは却下。
防災グッズも既にあるといえばある。ドライヤーも、静音仕様で風力が弱いのが難だけれど、ある。(ずっと前に農家に住み込みで働いていた時に、共同生活だからドライヤーうるさいと悪いなと思って買ったものを今も使っている。)
なので選出し直したのが、
これは大仰すぎる気がして自らは手を伸ばさなかったけれど、人のポイントと思えば俄然欲しくなった。不思議だ。図々しい。
以降、スチームクリーナー動画を観まくりスチームクリーナー欲がムクムクと湧き上がっている。
しかし、これが欲しいと父へメールでリンクを送っても、父が開くとことごとく「申し訳ございません。該当する商品は現在取扱いが無い、もしくは完売しております。」と表示されるらしい。在庫はあるのに。
なので、〈ケルヒャー スチームクリーナー〉で検索してよと言うと、
「俺は忙しい。優先順位はこっちだ。俺のパソコンで検索じぶんでして?」
と言い放ち、部屋の掃除をしている。(母の一時帰宅に向けて、この間母の不在をいいことにじぶんの荷物をごっそりと母の部屋に置いていたのを片付けている。)
何をしててもいいけれど、その言い放ち方がムカついて「さんざん掃除を後回しにしてるからでしょ!」と言い返して部屋に引っ込んだ。
すごくイヤな気持ちになりながら、心ここにあらず状態でそれでもTVを観てやり過ごしていると、父からメールが届いていることに30分以上過ぎてから気がついた。
そこには、〈ケルヒャー スチームクリーナー〉で検索した結果がリンク貼り付けされていた。
で、その検索結果は私の欲しいものではなかったので、再びすごすごと父の部屋へ行き、掃除中でホコリ舞うなかカタカタと検索して、欲しい物をカートに入れて父にそう告げ部屋を出た。
そのとき「本当に有効活用できるのか?」と言ってきたのでまたえらくイラ立ち、「別にいいけど? この家がずっとこんなに汚いままでいいなら!」と反撃し部屋へ戻った。
そのあと、注文受付完了メールが転送されてきた。
「この家をきれいにしたい」という前向きで献身的な気持ちで始まったことなのに、どうして喧嘩腰な顛末に落とし込まれてしまうのか。残念だし悲しい。
私はどうしたら良かったのか。
とにかく、あの人が「忙しい」ときは余裕がないときだ。
「俺は今忙しい」と言い放って何度母とも険悪になっているのを見てきただろう。
「忙しい」とは、本当に「心を亡くしている」状態であるなぁ。
そんなときにはもう決して話しかけたり頼み事をすまい。
2020/07/11(土)晴れ
晴れている。暑い。
足元のマット類を洗濯して、続いて洗濯槽クリーンを。
最近、剥がれた汚れが洗濯ものに付くのが気になっていた。難儀な機械だなぁ。
それにしても天気が定まらない。
今はポツポツきてて空もゴロゴロ。
◯トヨエツ
最近、『愛していると言ってくれ』『Love Story』『青い鳥』と断続的にトヨエツ過去作を懐かしく観ている。
見るにつけ見るにつけ、その一挙手一投足がいちいち〈素敵〉すぎて呆気に取られる。
なんという存在なのか。なんという賜り物か。
存在が奇跡。
世に出てくれて、出してくれて、ありがとうございましたという気持ちがいっぱい。
◯たるや
それにしても『青い鳥』は97年製作で演出に土井裕泰さんの名前が。信頼できる演出家さんで今だって現役で作品作ってる。この間のキャリアたるや、産み出してきた作品の数と質たるや。
一方、私たるや。
・・・と思うとじぶんのスローペースぶりに、焦りとか身の縮む思い。
2020/07/10(金)晴れ気味のくもり
ひさびさのうっすら晴れ気味。
飛び起きて洗濯物をベランダに出す。
母が夢に出てきた。すっかり歩けていて帰宅していて驚く。
雨雲通知がスマホに届いているのに気づいて、やれやれとベランダへ出たらもうポツポツ降り出していた。
せっかく干していた洗濯物を取り込む。
◯望むなら
午後休を取った父が母の病院へ面談へ行き、一時外泊が来週の16日に決まった。
20日あたりになりそうと聞いていたから、もう結構すぐだなと急き立てられる心地。
退院は8月末かな、とのこと。
病院側も父も、9月まで入院可能だから(リハビリ入院は最大6ヶ月)毎日リハビリが出来るしいられるだけ入院していれば、と思っているが、母は一日も早く退院したいらしい。
脳梗塞を発症したての頃に「こんな姿で生きていたくない」ととても悲しそうに涙ぐんでいたのを思えば、私は母が何かをしたいと望んでくれているだけで万々歳だ。
◯1177155404
韓国のトークバラエティ番組を観ていて、「どんなメッセージを受信したい?」というゲストへの質問への回答に驚いた。
「1177155404」=「I MISS YOU」=「会いたい」
だと言う。
そんな解読メッセージ、知らなかったなぁと感嘆。
日本での「1112324493」=「愛してる」みたいなのはハングルでもあるんだろうか?
2020/07/09(木)くもり
洗濯日和ならぬ日がつづく。
けれど洗濯をしないと立ち行かないので洗濯機を回す。
2020/07/08(水)くもり
七夕の願い事は結局、決まらないまま終わった。確実なのは「やせたい」。
三回目の『パラサイト』を鑑賞。
いろいろ新たに気づくことがある。
お母さんは何か過去に輝かしい成績をおさめた運動選手で(庭で何かをぶんぶん投げていたのと金メダルの盾)、だからあんなに強かったのかな、とか。
この作品は本当に一度観ただけでそのままにしないで良かった。
そのあとそのまま『万引き家族』を観る。
もともと是枝作品の題材には興味がゆかなかったけれど、散々高評価のこの作品も「うーん・・・?」。
パラサイト同様にもう一度観たほうがいいのだろうか? その気にはどうもならない。
きっとここが名演技と評価されてるんだろうな、というシーンも「演技とは・・・?」と、後半捕まってからの取り調べ的な演出にも、白けてしまった。
2020/07/07(火) くもり
◯でも雲の向こうで会っている
七夕か。
天気は・・・?
くもり。
納得。
七夕っていつも晴れない。
願い事は何にしよう。
それを考え一日を過ごそうか。
◯ない志向
包まない餃子
巻かないロールキャベツ
おにぎらず
・・・
挟まないサンドイッチ
つぶさないにきび
洗わない顔
おやすまず
歯ミガかず
食べない人間
◯白衣達と母
お昼頃、母の病院へ。
「熱計れば会えますよ」と言われたけれど、億劫で遠慮する。結局、母の方からやって来て、廊下で立ち話(向こうは車椅子だけど)。
新調するソファと椅子の下見の報告と相談、冷房が寒くて風邪をひきそう、明日の調理実習は「ピーマンの肉詰め」、退院後は自分のご飯は自分で作るつもり、などなど。
13時近くになって続々と、理学療法士なのかな、若いスタッフが廊下を歩いてやってくる。デイルームでラジオ体操が始まった。
話しかける母。答える若い男の子。聞いてない母。変わらないな、どこにいても。
入院している母の方がよっぽど人と触れ合っている。
帰る頃には雨が降り出した。
◯給付
「給付金振り込まれてた」と父から10万円を受け取る。
だからどうしたものか。
市民税や年金に充てるくらいだろう。
2020/07/06(月) 曇り雨
晴れ間が! と思って慌てて洗濯機回して干したら雨パラー。
◯仔猫
一昨日の深夜から仔猫の懸命な鳴き声が近隣から時おり響くので気になっている。
今日はまだ聴こえないけれど。
ばかみたいだけれど、あのこが生まれ変わったなら出遭いたいと思うし遭いに行ってあげなきゃと思う。
◯2pm
「かっこいいな」は「きれいになりたいな」になるから不思議だ。
2020/07/05(日)くもり
洗濯をしたいけれど乾かないだろうなぁ、という天気。
◯日曜日のルーティーン
日曜日のルーティーンは、録画されHDDに溜まりにたまっている『世界はほしいモノにあふれてる』を消化鑑賞しながら生協の注文書を書くこと。
のんびりした午後を過ごす。
◯ポイントカードの在り処
今週は、この週末あたりひさしぶりにニトリ&併設の大型スーパーへ行きたいな、と思っていて、ニトリで母の退院に向けて新調するソファとテーブルの下見も兼ねて行こうよと父にアピールし、今日の16時以降ならとOKをもらっていた。
混雑を避けるべく、と18時30分過ぎに父の運転する車で向かう。
この車に乗るのもニトリへ行くのも4月の頭に来て以来3ヶ月ぶりだ。
電車を見るのも3月の終わり以来で、動く大きなものに圧倒される。
ニトリはそれなりに人がいたけれど、店舗自体が広いのでストレスはなかった。
でも母の病院までの行き帰りでは出遭わない層の人たちがいて、新鮮な心地がした。
事前にネットで買いたいものをリサーチしておいたので、ニトリでの買い物はスムーズにいった。
いちばんの目当ての「バターカッター&ケース」が見当たらなかったのは残念。あと、鍋に広げるだけで蒸し器になるやつを買いこぼしたのも惜しまれる。
そのあと、ニトリ2階のソファのコーナーで父と合流しめぼしいものを見当し、併設のスーパーへと入店した頃には客はまばらだった。
いつものスーパーより俄然品揃えが豊富でワクワクする。
こちらも買い物リストを作っておいたのでそちらと照らし合わせながら。
けれど父をあまり待たせてはならぬと急ぎ足。
レジで、父が出したポイントカードは「最後のご利用日から一年以上が経っています」と無効宣告をされ、これ前も言われたな・・・そのとき面倒くさーと思いながらその場で新しくカード作ったよな・・・レジのバイトの子がマスクしてなくて不安だったな・・・と財布を探すも見つからず。ポイントカードなしで計算を済ます。
私がカゴから袋に移している間に父はサービスカウンターであっという間に新しいカードを作っていた。
「今日のポイントもたまったの?」と訊くと、「今日のはダメだった。」
なんでだい!
帰宅して、買ったものを冷蔵庫に移していたら、あの日作ったポイントカードがマグネットで貼り付けられていた。こんなところに!
2020/07/04(土) くもり
風強し。
◯ヘラのゆくえ
お風呂場の入り口の敷居の汚れがずっと気になっていた。
ときにこすっても、まるできれいにならない。
汚れ落ちないな。汚いな。やだな。
と思ったまま何世紀過ぎたろう。
今日こそはと座り込んで対峙した。
研磨スポンジ、激落ちくん、ともになんの変化も起こさない。
これは。
もうこれは削り剥がすしかない。
専門的に言えば、水垢と石けんと汚れとで、何世紀にも渡り堆積した岩盤層のようなものだろう。
台所へ行き、ずっともう使っていないこれからも使わないであろう「削り剥がせる何か」を探した。
ステンレス製のお好み焼きをひっくり返したりするやつ「ヘラ」(またの名を「コテ」)が目に留まる。少しの罪悪感。けれど、これは全然使っていないはず。
ごめん、ヘラ。
風呂場へ戻り、それでガシガシやった。
ちょっとずつ剥がれてゆく。
下の台地も傷つきそうだ。それはあまり良くない。
気をつけながら、傷も半ばやむなし、と削り剥がし続ける。
そしてなんとか。
すこし傷つきながら、綺麗になった。
端っこも竹串を持ち出してきて、綺麗にした。
起き上がるたびに腰がハンパなく痛い。痛いというか固まって、元に戻すのにもうおじいさんとかおばあさんみたいなカクカクぶりだ。
ローマも、地層も、鍾乳洞も、一日にして成らず。汚れもまたしかり。
ローマや、地層や鍾乳洞は素晴らしいけれど、汚れは少しも素晴らしくない。
「汚れは一日もならず」だ。←?
日々、小掃除していければいいのだけれど。
鉄板焼のヘラは掃除道具に仲間入りした。
◯父69
父の誕生日だなぁということで、父の好きな魚を焼き、なめこと豆腐のみそ汁をつくり、付け合せが普段は一品ほどのところを二品つくり、果物の皮を剥いて、旅館の朝食みたいにお膳に並べて献上した。
誕生日おめでとう。
いつもありがとう。
健康で、これからもよろしくね。
と言ったら、
なんか、なんか・・・。
と苦笑いしながらそそくさとお膳を両手に部屋へ戻っていった。白々しいと言いたかったのだろう。あと、圧?
今日も今日とて、ようやく手元に届いたシャープのマスクをテーブルの上に置いておいたら、外から帰るなりそれを見つけ、風呂場の敷居掃除をガリガリやっている私を見下ろしながら近くで「あれマスク届いたの?」と呑気に喋り掛けてきたので、たまらず「だから2メートル開けないで私に向かって喋らないでって何度言ったらわかるの? ・・・仲良くしたいのに、頭にくる!」と言い放ってしまった。
仲良くしたいのだ。
二人暮らしも3ヶ月が過ぎた。
2020/07/03(金)くもり
◯計画
ようやく配信レンタル開始した映画『パラサイト』を観る。
二度観てやっと、何度も出てきて耳に残った「計画」というキーワードに、この作品に描かれようとしているのは 計画 ≒ 想像(力) についての話なのだなぁ、と思い至る。
正直、一度目観終わったときは、「ん? この作品はどこがあんなにも評価されたの・・・? (痛快な作風以外に)」とわからなくて。
想像力についての話を、「想像(力)」というあからさまな言葉を使わずに、ちょっと違う言葉に置き換えて、しかもメチャおもしろく創り込んだ作り手に唸った。
◯えのきについて
きのこが好きなのでストックを欠かさないように心掛けている。
主に、しめじ。なかでもぶなしめじ。
それからブラウンマッシュルーム。
それからしいたけ。
ひさしぶりにえのき茸を買ってきていたので、豚肉もあったし、巻いて焼いてみた。
結構な時間を巻き作業に費やしたけれど、そのぶん美味しかった。
味付けも成功したと言って良さそうだ。
醤油・酢・レモン汁・みりん・砂糖・柚子胡椒。
煮絡め過ぎて味が濃くなったりもせず、ホッ。
が、そんなことじゅうぶん想像できたし当然だけど、えのきは噛み切れなかった。
なので、割と大きめの巻き巻きを、結局一口で頬張り、口の中でうまくほぐし食べるしかなかった。
これは、この食べものは、成功しているのだろうか? 正解なのだろうか? このような形状にした意味は?
・・・など考えながら。
えのきについては、おいおいまた、最善を尽くしてみてゆきたい。
2020/07/02(木)晴れ
ひさしぶりの洗濯日和。
それだけでもベッドから起き上がるモチベーションになる。
◯火球
昨晩、「どーーーん」という音がした。遠くの空から。
雷かな?
でも雨上がってるのに。
と、お天気アプリの雨雲レーダー画像を見たけれど、雨雲は全くなくて、千葉県の東の海上にあるくらいだった。
あんな遠くの雷が、ここまで響いたの?
私の詮索はそこまでで、あとでTwitterで #爆発音 で話題になっていて、どう火球らしい、と。
あの青く明るい流れ星のような。
心が瞬時にして奪われるほど美しいけれど、同時になんだかとても恐ろしくなる空を渡る青白い光。
私も一度、不意に目撃したことがある。
しかも映画『君の名は』を観たあとだったから、わああああとなった。
◯13時30分
・洗濯機3回
・布団干し
・掃除機掛け
・トイレ掃除
・ガパオライス
昨日に引き続き、じぶん用に昼食を作るのを父の夕飯にもしてしまおう作戦。
今日は昨晩から決めていたガパオライス。
とてもおいしかったけれど、ひとつ留意点。
私はひき肉を焦がし気味にしてしまう傾向がある。気をつけたい。
◯秋山
ひさしぶりにスイッチが入ってkpopを聴きながら踊り狂う。
昔はよく気が触れたように歌い踊る儀式のようなものを定期的にしてどうにもならない感情を爆発させ気化させていたけれど、今はなかなか起動されない。
4〜5曲歌い踊って鏡を見ると、頭が塾講師かなにかだった秋山というひとの髪みたいになっていた。
◯格別の声と眠り
その流れでAileeの歌唱動画を次々と観ては「なんで涙が出るんだろう」とひとり言を言ってみたり、AKMU(悪童ミュージシャン)、OKDL(屋上月光)へと派生していってうっとりして、「やっぱりAilee、AKMU、OKDLの声は格別だなあ」とつぶやいてみたりした。
そのまま、布団干して取り込んだので整っているベッドに飛び込んで(ゆっくりね)、うつぶせのままOKDLが小さく響く部屋のなかですこし眠った。素足が寒くなって起き上がった。
最近はあまりうつぶせでは寝ないけど、うつぶせやっぱいいなと思った。
◯来てくれたので飛んだ
父が帰宅するとともに、ある届いたものが手元に。
なんてうれしいのだろう。
会えないけれど「会いに来てくれた」そう感じた。
なんらか、お返しをしたくなる。
私に出来ること・・・は?
とにかくは、とにかくは、と電話を掛けた。
たくさんお喋りができた。
報告し合うことは良いことばかりじゃなかったりするけれど、それを含めてお喋りというのは私たちに与えられた福なるものの一つじゃないかな。
通話時間は小一時間弱。
こんなに誰かと話すことが出来たのはひさしぶりで、そのあとずっとふわふわしていた。
ひとも、飛ぶことが出来るんだな。こころで。
2020/07/01(水)雨風雲
七月か。
昨年の七月は寒い日が続いていたっけ。
そして暑くなり始めた頃にお勤め先を新しくして、暑いし、諸々とってもつらかったなぁ。それを三月まで続けたんだから頑張ったよなぁ・・・。
それで、この事態に徐々に巻かれていって、渡韓もできなくなって、母は入院し、介護を見越して身動きが取れなくなって。
けれど母の退院も八月以降になりそうだし、パートタイム程度のお勤めを探そうか。それか短期。
これから病院へ出ようと思うけれど、寒いんだか暑いんだか分からないなぁ。服に悩む。
*
こうして戻ってきてシャワーを浴び窓際に座っていれば、風は強すぎて涼しいけれど、外を歩いている間は蒸し暑めだったなぁ。もくもくと歩いた。
母はリハビリ中で不在。
洗濯物だけをもらって帰る。
今日から面会の制限が緩和されますという通知が掲げられていた。
同居の家族に限り、週に2回まで、一回上限10分、マスク着用・手指消毒・体温測定すれば、規定時間内に面会できるとのこと。
この病院は本当にありがたいことに院内感染が起きていない。
緩和されてもそうなりませんように。
*
病院への途中の団地から見覚えのある人が出てきた。十年ほど前に働いていた職場でお世話になったKさん。
この町に住んでいることは知っていたけれど、ここだったのか、と意外に近くて驚く。
でも似たような雰囲気のひとは割といるしな・・・とそのまま通り過ぎた。
お相手は杖をついていたし、私もこんなだから・・・、と。
あの頃、急性胃腸炎で今母が入院している病院に私も入院していたとき、Kさんは唯一お見舞いに来てくれた。
確かに、これは近すぎて見舞いに寄らないといられない距離だ。そうじゃなくてもお優しい方だったけれど。
でもかすかに、遠目に目が合って、Kさんが私を認識したように本当にかすかに感じたけれど、どうだろう。
◯番号札を探して
スーパーに寄ったら、幼稚園帰りの親子連れがたくさんで騒然としており遊園地状態だった。タイミング・・・。
これは早々に切り上げよう、と思ったけれど、レジも混み混みの行列状態。
もうこれは、と腹をくくって買い物を継続。
と、今日はお肉がとっても特売日であった。嬉々として買い込む。持って歩いて帰れる量と体力と相談して。
そして、今日からはこのスーパーでもTポイントを貯められる。
入り口に「モバイルTポイントは3番レジのみ対応です。申し訳ございません。」みたいな貼り紙を目にした私は、きちんと3番レジを探して並んだ。
が、順番が来てスマホ画面を差し出すと「すみません、3番レジのみなんです」と言われる。
「え、ここ3番じゃないんですか!?」と寝耳に水。
「こちらなんです」と隣のレジに私のカゴを持っていってくれようとするおばさま。
あ、そこまでは!それならカードを出します、と引き止める。
「けど、あの3番って書いてある札はなんですか?」と効くと、「レジ(計算機)番号です」。
「ああ!」とガビーン。
最近はひとつのレジ口に2つくらいレジの機械が付随されていて、混雑具合によって手前か奥かで振り分けられたりする。
その機械に貼られた番号がこのレジでは大きく目立っていて、私が勘違いしてしまったのだ。
とんだトラップだと思ったけれど、レジのおばさまもいたく恐縮して謝られるので、理不尽に怒り散らす客にだけは常々なりたくない私は、「あ、いえ、見間違えました(汗)」みたいな反応をしておばさまにエクスキューズ。
それにして、レジを打ってもらっている間に、キョロキョロとレジゾーン周りを見回したけれど、レジ機械番号札以外どこにもレジ番号が見当たらなかった・・・。
次に行くときのミッションにしよう。
私はあのスーパーのレジ番号を必ずや見つける。
そして「ああ、ここだったのか」と至りたい。
幼稚園児たちと時間はかぶらないようにだけ注意。
◯夕飯からの解放
お昼が午後2時過ぎにずれ込んだので父の夕飯も兼ねてきのことシーフードパスタを。
これで今晩の夕飯の準備はパスタを茹でるだけ。やったー。
夕飯は、特段、父から作ってと頼まれてはいないので義務ではないのだけれど、無理のない範囲で作ってあげたいと思うので作っている。(元々は免疫力アップのため)
あくまでも自分が食べたいもののついでに、くらいのスタンスで。
父もいつもスーパーでお惣菜をよく買ってきているし(私がせっかく作ってるのにムカつくけど)。
けどそれぐらいがお互いイイはず。
作っても作らなくてもいいという構え。